ポップスにおける電話の存在

 有名な邦楽ポップスに出てくる電話について考えてみたい。パッと思い出すだけでも以下のものがある。

佐野修&ダニー飯田とパラダイスキング/電話でキッス
フィンガー5/恋のダイヤル6700 「ダイヤル」
小林明子/恋におちて 「ダイヤル回して手を止めた」
中島みゆき/悪女 「マリコの部屋に電話をかけて」
徳永英明/レイニーブルー 「電話ボックス」
森高千里/渡良瀬橋 「床屋の角にぽつんとある公衆電話」
レミオロメン/電話 「受話器越しになると照れるけど」
(矢野顕子には「電話線」という曲があるが、これは電話より電話線がテーマ。)

 どれも名曲揃いである。ごく最近の曲が少ないのは僕が流行についていけない(ついていくつもりもない)だけであって、他意は無い。
 今も色あせない曲であるが、どれもダイヤル電話、公衆電話と時代を反映している。わずかに「渡良瀬橋」は家ではプッシュホンが普通の時代であろう。僕が子どもの頃は家の電話はまだ黒電話であり、街角には至る所に公衆電話があり、電話ボックスがあった。今ではそれらを見つけるのはまれである。
 家の電話がプッシュホンになり、子機が増え、多くの人が携帯電話を持つ現代に「電話」が出てくる名曲が流行る余地はあるだろうか。コミュニケーションの手段が電話からメールにシフトしている世代もある。携帯メールで歌が生まれるとしたら、どんなシチュエーションだろうか。
 僕も携帯電話を持つようになって10年は経つ。今までのトータルの電話で会話するのはヘビーユーザーの人の1年分にも満たないだろう。必要最小限の会話しかしない。長電話するのはもっぱら自宅の固定電話だ。「固定電話」なんて言葉も、今ではよく聞くが最初の頃は何のことだかわからなかった。
 上に挙げたうち比較的新しいレミオロメンの『電話』でさえ、「受話器」という言葉が頻出するからには、固定電話での会話だろう。携帯電話が出てくる歌としてはDREAMS COME TRUEの『大阪LOVER』が携帯メールをさりげなく使っているが、自己主張しない程度に使っているのはさすがに巧い。
 携帯電話が今以上に当たり前になった時代には、老若男女に口ずさまれる携帯電話の出てくる歌が世に出てくるのだろう。

ブログ気持玉

クリックして気持ちを伝えよう!

ログインしてクリックすれば、自分のブログへのリンクが付きます。

→ログインへ

なるほど(納得、参考になった、ヘー)
驚いた
面白い
ナイス
ガッツ(がんばれ!)
かわいい

気持玉数 : 0

この記事へのコメント

この記事へのトラックバック