明石海峡大橋(10 years)

10年ほど前のこと、この橋がまだつながっていなかった頃、この写真を撮ったあたりをよく歩いた。近くにあったファストフード店でハンバーガーやフライドポテトを手に、友人たちと他愛もない話を繰り広げていた。緩やかな時間が惜しげもなく流れていた。あの時の1分と今の1分が同じ長さであるなら、なんと贅沢な時間の使い方をしていたのだろう。

一人で歩くこともあった。海辺で、まだつながっていなかった大橋と海を見ていた。「あの橋がつながって車が行き来する頃、自分は何をしているのだろうか。」 あの頃の未来に現在の自分がいることは確かだけど、あの頃と今の間に何があっただろうか。一直線ではなかった。真っ直ぐでもなかった。将来を考えるとき、どうしてもそこへとつながる道が直線のように思えてしまう。曲がり角も分岐点もないただの直線のように考えてしまいがちだ。3つ選べる道があるとすれば、どれもがまっすぐに異なる場所を目指しているように思えてしまう。実際にはどの道を選んでも行き先は同じなのかもしれない。目標を志す意志があれば、どの道を選んでも行き先は近いところなのかもしれない。あるいは突然曲がり角や峠道が現れるかもしれない。あのつながっていなかった大橋のように、未来へとつながる何かを待っている状態なのかもしれない。待っていても時間は過ぎる。無数の選択肢と分岐点の向こうにある何かを目指して、とりあえずは橋のたもとからまた歩き始めた。
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