改行の多い小説

書評で取り上げられたいた小説を読んでみようと、書店で手に取ってみた。買うつもりでいるので、どんなもんだろうと1ページ目を開いてみた。そこでちょっとした違和感を感じたのだ。どうも改行・改段落が多い。2行ぐらいで1つの段落が終わり、次の段落(1字下げ)に移る。小説だから台詞もある。よって、パッと見たところいかにも紙面が「白い」のである。

若い作家やライトノベルは白いと言われるが、著者はベテランの男性である。小説の内容からして白い必要があるのかどうかはわからないが、後半のページをさっと見てもやはり白い。厚さが3cmぐらいある単行本であり、無駄な改段落を止めれば半分とは言わないまでもかなりの薄さになるのではないか。価格もその分下がるだろう。原稿用紙換算での枚数で契約していて収入を得ている作家という職業であるから、ある程度の枚数稼ぎは必要なのだろうが、素人が見てあからさまに分かるのはどうだろう。

昨年、僕は原稿用紙換算で11枚ほどの文章を書く機会を得た。小説や詩歌ではなく、持論を論ずる文章であったのでどうしても紙面は「黒く」なった。一旦15枚ほど書いて、そこから余分なものを削る作業を行った。あれをたとえばこの小説のように改行・改段落を頻繁に行えば倍ぐらいの枚数になっただろう。

小説はリズムが必要で、ある程度の軽快な改行・改段落は必要である。しかし、ここぞというクライマックスまで改行しまくりではどうしようもない。読み手は金を払って買っていることも忘れてほしくはない。

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