冥王星と僕

今朝の朝刊の中にはプラハで開かれた天文学の国際会議で冥王星が太陽系の9番目の惑星の地位から降ろされた記事を1面に持ってきたものがあった。一般紙で天文関係の事柄が1面を飾ることはそう多くは無いだろう。記憶している限りでは、彗星が分裂しながら木星に激突したことや、大規模なしし座流星群が夜空を彩ったことなどがある。

普段は世間の一大事から些事を報じている新聞が、遠く人知の及ばない冥王星の話題を取り上げる。水金地火木土天海冥の「冥」の字は、地球上の新聞の活字から天高く舞い上がり、宇宙探査船のように太陽系の端に飛んでいく。空想から現実に目を向ければ、悩みなど霧散しそうになりそうでなかなかそうもいかない。人間なんて小さいものだ、という使い古した言葉が脳裏をよぎる。中島みゆきは『地上の星』で「みんな空ばかり見てる」と歌った。実際には地上ばかり見ているんじゃないかと思う。

イギリスの作曲家ホルストが有名な組曲『惑星』を作曲した時にはまだ冥王星が発見されておらず、組曲の中に冥王星は含まれていない。近年、別の作曲家が『冥王星』を作曲して補作したことはマスコミなどでも今回、紹介されていた。冥王星がいくら他の8つの惑星とは別のものとされても、冥王星は同規模の天体の代表として輝き続ける。人間はおろかほ乳類が生まれる前のはるか原始の時代よりも先に太陽の光を受けてきた冥王星は、人間界のことなど関係なく輝き続ける。そして、いくら惑星の座を追われても、冥王星には「冥王星」という名前がある。かつて太陽系第9惑星とされた天体は小惑星の長として、そこに存在し続ける。

(写真は、ちょっと見上げてみた2006年8月の函館の空)
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この記事へのコメント

yo
2006年08月31日 15:01
アメリカではディズニーのPlutoという漫画のキャラクターがあるので、ある子供たちのから抗議の手紙が多々あったそうです。

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