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zoom RSS 南波六太「人ってさ・・・何のために生きてるって思う?」(小山宙哉『宇宙兄弟』より)

<<   作成日時 : 2014/08/07 18:42   >>

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南波六太「人ってさ・・・何のために生きてるって思う?」
(小山宙哉『宇宙兄弟』 講談社「モーニング」2014年No.36/37合併号より)

 人気漫画の連載誌の最新号での台詞である。この作品を楽しみにしている読者も多いだろうから、主人公の六太(ムッタ)がある場面で、ある人物に尋ねたこの言葉のみを引用する。(気になる人は掲載誌または単行本を読んでください。) 

 何のために生きているのだろう? これは実は僕も少年時代からずっと考えていたことである。生命が誕生して、いずれは死ぬ。宇宙に関しての知識が増していけば「死ぬ」が「再び宇宙のどこかへ行く」というようなイメージになった。宗教的な解釈もできるだろうが、事実として大宇宙の銀河系の中の太陽系第三惑星の塵になるか空気になるか何者でもない何かになるか。とにかく宇宙に還る。「だったら、僕は何のために生きているんだ?」

 百数十億年と言われる大宇宙の歴史の中で人間は一瞬の瞬きよりも早く命を終える。たったそれだけの間に何ができるだろうか。何もできずに終わってしまうのではないか。

 今年の春先から自分の不調も相まってずっと同じようなことを考えてきた。自分の人生がとても小さいものに見えてきて、人生を全否定されたような気がして、生きる希望も何も失いかけていた。

 今日の昼過ぎだった。今日は朝から気分は±0をキープしていた。こういうときは一日中、悲観的なことや絶望的なことを考えないで生きられる。ポジティヴになれるかどうかはその日によるが、今日は特別なことがあった。

"DREAM"

 こういうことは年に何度も無い。数年に一度あるかどうか。一生に一度あるかどうか。目の前に"DREAM"という言葉がぶら下がってきたのだ。PCで見ている画面には無かった。デスクまわりにも無かった。Martin Luther King Jr.牧師の写真も無かった。BGMにかけている音楽にも無かった。"DREAM"が突然、舞い降りてきたのだ。

"I've forgotten to dream a dream for a long time."

 春先以来、いい意味での夢を見ることが無かった。睡眠時に見るイメージとしては2回だけ幸福感をもたらしてくれるものはあった。しかし、起きている間にポジティヴな意味での夢を膨らませることはできなかった。

「人は、夢を追い続けるために生きるのではないか?」

 これは、実は冒頭の『宇宙兄弟』を読む前に頭に浮かんできたことだ。その数分後にコンビニで買った同誌でムッタの台詞を読んだときにただの偶然では無い気がした。ムッタはある登場人物に問うた。しかし、それは読者である僕にも問いかけられていたのだ。夢は叶うかもしれない。叶わないかもしれない。でも、追うことはできる。これまでの僕の人生は夢を追い続けることの連続だった、はずだ。しかし、ある時期から挑戦的かつ意欲的なことよりも保守的な方向に安住していってしまった。その結果として、春先からの「不調」につながってしまったように思う。日本人史上最強レスラーのジャンボ鶴田は「人生はチャレンジだ、チャンスは掴め」と言った。僕のチャレンジ精神はいつの間に消えてしまったのか。チューリップの『青春の影』では途中で夢が変わっているが、あれはあの主人公の「大きな夢」だったから仕方が無い。僕は「何かになるために挑戦し続けることが夢」だったのではないか?
 いつからかそれをやめていた。老成したわけでも老熟したわけでもない。何かの真理にたどりついたわけでもない。ただ、安住していた。安住することは悪いことでは無い。生活の基盤を形作っていくことはプラスだ。しかし、そこから自分の夢に向かっては大きな変化を起こすことなく生きてきた。その結果、この春先からの「苦境」に陥ってしまったのではないだろうか。

「夢を再び追いかけはじめる」

 夏が始まる少し前に「お前にはまだできることがある」と学生時代の恩師がおっしゃった。わざわざ時間を割いて面会していただいた上に、この言葉をいただいた。その時は失意と不調のどん底にいたのでその言葉が心の底から理解できずにいた。「自分にできること」とは何か。まだまだあるんじゃないかと今なら思える。
 ジャズ・ピアニストの小曽根真さんがよく口にする言葉に"Never too late."(遅すぎるということはない)があります。小曽根さんがこの言葉を言ったのを初めて聞いたのは小曽根さんが30代後半の頃ではなかっただろうか。国内ではジャズ・ピアニストとしてジャズファンの間では有名になっていた。小曽根さんがすごいのはそこから再渡米してThe Trioを結成したこと。トリオでも成功してさらにビッグバンドを結成してはクラシック音楽や劇伴にも挑戦し続けている。僕は実は小曽根さんが26歳の時からのファンなのだ。進化し続ける小曽根真さんの姿は何よりのお手本ではないか。
 「まだやれる」と考えた。これは誰も確約してもらうことはできないが、僕は今までの人生で一つ、また一つと鋸で大木を倒すように時間をかけて夢をかなえてきたではないか。また、夢を追いかけよう。その夢の途中に倒れても恥じることは無い。目指すことを続けるのだ。目指し続けるのはしんどい。目指すことを続ける。夢を忘れない。「二兎を追う者は一兎をも得ず」というが、「生きること」と「夢」の二つぐらいは目指してもいいはずだ。生きながら夢を追うことにした。




※本文内容は『宇宙兄弟』の内容にヒントを得たエッセイであり、同作品とは全く関係がありません。

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